[E] 農村歌舞伎【祇園座】

温故知新「農村歌舞伎」
香川県には「日本最古の芝居小屋」が現存する。
それは、琴平町にある「金丸座」。 
ここは、毎年4月に春の風物詩として有名歌舞伎役者が訪れ、様々な演目を披露し、それを一目見ようと日本全国各地から多くの見物人が訪れ街は一段と賑わいを増す。 
しかし、そのチケットは昨今の「歌舞伎ブーム」のせいか、プレミアツケットとなり、なかなか手に入りにくい。 
実は・・・「我がまち・高松」にも、もっと庶民的で身近に見ることの出来る「歌舞伎」がある。 
それは、高松市の東谷地区に江戸時代末期より伝わる「農村歌舞伎」である。 
その名は、地元の伝説に富んだ山“祇園山”にちなんで命名された「祇園座」。 
これは、地元の人達で構成され、古くから各地の神社祭りや奉納祭等々で定期的に公演されおり、また昭和40年には「香川県無形民俗文化財」の指定も受けた。 
しかしながら、時代の流れか一時期を境に「後継者不足」により存続が危ぶまれてきている。
現在では「香川第一中学校」や「香川中央高校」でのクラブ活動の一環として若者に継承していこうと、日々奔走しているものの、なかなか成果が上がらない現状である。 
これは、どこかの場所やスポットではないが、高松にも古くから伝わる「伝統芸能」があるということを是非とも知っていてもらいたい、また何らかの機会があれば見に行ってもらいたいという思いのもと記載させてもらった。



住所:    高松市香川町東谷地区

平成20年 4月 10日 川原伸昌